結婚相談所の仲人をしていると、ときどき「頑張りすぎ病」にかかって空回りしてしまう方をお見受けします。

結婚相談所に入会して、いついつまでに結婚する!と決め、
自分からどんどんお見合いの申し込みをし、受けた申込みは極力受けた。
休日はすべて婚活に捧げ、1日にお見合い2,3件なんて普通。

これだけ頑張っているのに、どの人も良いと思えない。
そんなに条件が厳しいとも思わないんだけど…。
お見合いとデートをこなすだけで精一杯で、どの人も同じに見えてきた…

特に女性に多い傾向です。

無理して続けるうち、なかには心身の健康を崩してしまう方も。

幸せのために頑張っているのに、どうして…?とお悩みの方もいらっしゃることでしょう。

この記事では、婚活疲れの原因と、婚活疲れを抜け出して本当に幸せな結婚をつかむための解決策を解説したいと思います。

この記事は次のような方向け

  • 早く理想の相手と結婚したいと考えている。
  • 結婚相談所で頑張っているが、なかなか良いと思える出会いがなく、疲れを感じはじめている。
  • 早く結婚したい焦りと、婚活がうまくいかない現実のあいだで悩んでいる。

婚活疲れはなぜ起きる?根本的な原因とは

婚活疲れの原因となっているのは、

  1. お見合いやデートのスケジュールを詰め込んだことによる負担
  2. 婚活が思うように進まないことによる心理的な負担

この二つが合わさった時に、心身に過度の負担がかかることによって起こります。

このように時間的・身体的な負担がかかる毎日のなかで、思うようにうまくいかない焦りとストレスが蓄積していくことが原因です。

婚活疲れの状態のまま無理を続けると、婚活自体が嫌になってやめてしまったり、病気にかかって続けられなくなったり、今の仕事や私生活に悪影響が出ることさえあります。

そうならないためにも、ちょっと無理してるな~と感じたら、早めに自分の活動スタイルや内面を見直して、ご自身のペースを取り戻しましょう。

焦りと向き合い、活動ペースを見直そう

お見合いの予定を詰めすぎない

結婚相談所カウンセラーとして会員さんの活動を見ていると、1日にお見合いを3件も入れた場合、たいていの方は「よくわからなくなりました…」とおっしゃいます。

なかにはお見合いの最中に疲労感や飽きが態度に出てしまい、お相手相談所からクレームのような形で報告が入ることもあります。

結果、誰とも交際にならず、ただお見合いを「こなしただけ」。これでは何のために婚活を頑張っているのかわかりません。

たくさん申し込みをして、お見合いを受けて、頑張っているのは素晴らしいことです。

しかし自分のキャパを超えないよう、しっかりペース配分を考えることも、同じくらい大事です。

目安として、1日のお見合いは2件までに抑えるようにしましょう。

また、お見合いの申し込みは「調整中の案件は3件まで」にキープする方法がおすすめです。
お返事待ちまたは調整中の人は、同時に3件まで。ひとりお断りの返事が入ったら、また別の方に1件申し込むといったペースです。

これくらいであれば、仕事が忙しい人や、交際中の人がいる場合でも、休日に無理にお見合いを詰め込む必要はなくなると思います。

早く結婚したい気持ちと今の生活のバランスをとる

自分のキャパを超えてお見合いやデートのスケジュールを詰め込んでしまう人に共通しているのは「焦り」の気持ちです。

早く結婚したいという気持ちは大事にしてほしいし、目標をもつことは大切。
当社でも「半年以内に成婚できるよう頑張りましょう」「1年以内に結婚しましょう」とお話をしています。

しかしその気持ちが焦りになってしまうと、悪い影響のほうが出てくるようになります。

ご自身の婚活を振り返って、焦りからくる行動をしていないか見直してみましょう。

  • 気持ちが乗っていないのにただ「こなす」作業をしていないか。
  • 自分の状態を振り返らずに、無理に予定を詰め込んでいないか。

休むことや気分転換も婚活のうちです。

自分自身とのミスマッチを見つけるポイント

目の前にお見合い相手や交際相手がいるのに、その人向き合わず、「もっといい人」を追い求めている時はありませんか?

お相手を前に、「今回は(も)ハズレだな」と心の中で呟いたことはありませんか。

婚活疲れに陥りやすい人の特徴として、希望条件がやたらと高く厳しくなっているというものがあります。

その本質的な原因は、自分がどういう結婚を望んでいるのか、どんな結婚生活を送りたいのか、本当のニーズがわかっていないことです。

自分の判断基準をもたないから、世間一般に「良い」とされるような、人に自慢できる結婚相手を追い求める。

どういう人と結婚したら幸せになれるかわからないから不安だし、不安を解消するためにとにかく「お金も外見も年齢も地域も…」と、あれもこれも兼ね備えた人を求めてしまう。

希望条件が上がれば上がるほど、婚活は難航し、長引きます。

お相手を品定めする癖をつけてしまうと、いつのまにか「選ぶ立場の私」と勘違いしてしまい、ご自身のふるまいや人間性が損なわれていきます。

誰のための、何のための結婚なのか?

結婚したいと思った時の気持ち、婚活を始めたときの気持ちをいま一度思い出してみてください。

解決法まとめ:まずは自分自身と調和をとろう

ここまで解説してきた解決法をまとめると、婚活疲れを解消するための方法はシンプル。

  • 無理のない婚活のペースを取り戻す
  • なぜ結婚したいのか、自分が結婚相手に望むものは何か、よくよく自分と対話する

つまり、まずは自分自身との調和をとろうということです。

そうはいっても一人で自分と向き合うというのは、調子を崩している時は特に難しく感じるかもしれません。

そんな時は、まず休むのが先決。自分の好きなこと、婚活と関係ないこと、夢中になれることに時間を使いましょう。それが結果的に近道になります。

また、結婚相談所で活動している方は、一人で悩まず、ぜひカウンセラーの力を頼りましょう。カウンセラーはそのためにいます。

まとめ:自分らしい婚活を楽しむために

婚活に「正解」はありません。誰でもこれさえやれば結婚できる!という方法はないし、こういう人と結婚すれば幸せになれるというものでもありません。

その時大事なのは、婚活のプロセスを楽しむ気持ちをもつことです。

つまり、一つ一つの出会いを楽しみ、目の前のお相手との時間を大切に楽しもうとすることです。

そんな時間を楽しみながら積み重ねることは、あなた自身の魅力や人間力も高めてくれますし、そうしているうちに「あ、この人だ」という出会いがやってくるはず。

普段、ジュブレの会員さんによくお伝えしている言葉、「焦らず、無理せず、動きを止めず」。

この言葉を心のどこかに置いて、肩の力を抜いて婚活を楽しみましょうね(^.^)