つい先日、真剣交際間近の女性会員さんから、「好きという気持ちがよくわからないのですが、結婚して良いのでしょうか」とご相談がありました。
同じ悩みを抱えている女性もいらっしゃると思うので、カウンセラーとしてお答えしたことも含めてブログにしたいと思います。
結婚するのに「好き」な気持ちは必要?
30代の女性会員さんからのご相談
私はもともと恋愛体質じゃなくて、「好き」っていう恋愛感情がなかなか湧かないというか、よくわからないんです。
今仮交際中の男性とは、居心地がよかったり、話しやすかったり、誠実なところが良いなと思うから前に進もうと思ってるんですけど…。
でも女友達(恋多きタイプ)からは、
「〇〇もそのうちめっちゃ好き!って人が見つかるはず!そういう人と結婚した方がいいよ!」
と言われて、しばらく悩みました。
好きな気持ちがないと結婚するのはおかしいのかなって。
でもその「好き」を求めだすと、私は一生結婚できない気がして・・・(^^;
私がカウンセラーとしてお答えしたのは、次のような内容です。
「それでいいと思いますよ。
お話を聞いていると、ちゃんと〇〇さん(お相手男性)のことを理解して、一緒にやっていこうとしている様子が伝わってきます。
恋愛感情ではなくとも、ちゃんと結婚相手として、家族になる相手への「好き」という気持ちはしっかり持ってるようだから、大丈夫(^.^)」
この女性会員さんはとにかく冷静でバランスのとれた見方をされる方で、しかも愛情深くピュアな女性。
だから強い恋愛感情に落ちにくいのもなんとなくわかる気がしますし、
そんなものがなくとも、将来いい奥さんになるだろうなーと感じる女性です。
いろいろ話して、今の男性と結婚に向けて向き合っていく気持ちが固まったようでした。
恋愛≠結婚
恋愛と結婚は別もので、恋愛の延長に結婚があるわけじゃありません。
好きで好きでしょうがない相手とゴールインして結婚、というドラマみたいな展開も、ある所にはあるでしょうし、
それはそれで幸せのひとつの形ではあるでしょう。
でも、それがすべてじゃない。たくさんある結婚の形のうちのひとつでしかありません。
だから恋愛感情の「好き」を結婚の必須条件にする必要はまったくありませんし、
そうやって制限をかけてしまうと、自分自身の未来を狭めてしまうかもしれません。
実際、当結婚相談所で成婚が決まり、お二人であいさつに来られる際にも、
中にはこちらが赤面してしまいそうなくらい熱々なお二人も時々(2割くらい?)いらっしゃいますが、
多くはもっと穏やかな冷静さと、良い距離感を保っているお二人が多いです。
だからこの「好き」という感情にあまりこだわりすぎないほうが、婚活も、その後の結婚生活もスムーズにいきます。
恋愛感情は3年で冷める!?
よく「3年の壁」なんて言われたりしますが、
一緒にいてドキドキする、会いたくてしょうがないというようないわゆる恋愛モードの「好き」は、
3~4年ほどしか続かないと言われています。
これは科学的な根拠があります。
上記のような「好き」という恋愛感情を感じるのは、脳内で「エンドルフィン」「ドーパミン」「PEA」といった恋愛ホルモンが作用するためだと言われていますが、同じ相手にこの恋愛ホルモンが分泌されるのは3~4年ほどの期間しかないのです。
結婚生活は、そこから先がはるかに長いです。
結婚に恋愛感情を求めるのであれば、「好き」という感情がなくなった時点で、今の相手とは別れて別の相手を探しますか?
なかにはそういう人もいるでしょうが、あなたがそういう人生を求めるのでなければ、結婚と恋愛感情をイコールで繋ぎすぎないほうが良いでしょう。
それよりも、何十年も仲良く続いている夫婦の間にはどんな感情があるのかな?と考えてみると、とても良いヒントが見つかると思います。
好きになった相手と結婚したい?
とはいえ女性は、漫画やドラマの影響もあるでしょうが、この「好き」という感情にこだわりたい方が一定割合おられます。
結婚相談所に入会される際、「ちゃんと好きになれる人と出会えるでしょうか…」と不安そうな顔をされる方も。
確かに結婚相談所は、最初からプロフィールがわかっている男女が、第三者のサポートを受けながら結婚に向けた関係性を築いていく場所。
かなり合理的に整然と話が進んでいくので、激しい感情が湧きおこりにくいのは事実です。
また、婚活される方の年代(30代~)を考えても、見識や理性が深まった結果、10代・20代の頃のように「恋に落ちる」ということ自体が少なくなります。
そもそも女性にとって結婚は7割くらい計算が働くもの。
だから婚活においては、ドラマのような激しい恋愛を求めるのは難しいと言えます。
では、結婚相談所で出会って結婚する二人は、どんな気持ちで結ばれるのでしょうか?
結婚を決めるのに必要な感情ってなんだろう?
結婚するのに恋愛感情が必須じゃないのは分かった。
でも、生涯一緒に生きていこうというパートナーなのに、気持ちもなく結婚なんてできません。
という方。
ごもっともなご意見だと思います。
1点強調したいのは、結婚相談所で結婚される方々は、何も気持ちがなく淡々と結婚しているわけではありません。
ご成婚カップルを見ていると、ニコニコと仲良さげで、これからの期待にあふれた表情をされています。
それは、ご成婚者さんのアンケートにも表れています。
結婚相談所で結婚を決断した理由
- 一緒にいて楽だから
- 辛い時支えてくれる存在
- 価値観が合う
- 真面目で信頼できる
などなど。
まとめるなら、信頼感や安心感、愛情、そして少しの勇気をもって結婚を決断していっています。
そしてその後のご連絡を聞いていると、結婚生活は、穏やかで楽しい、いろいろありながらも安定した日々を送っている方が多いようです。
「お相手を好きかわからない」「結婚するなら好きな人じゃないと」という方には、結婚に必要な感情ってなんだろうと、
もっと広い視点から考えてみることをおすすめします。
言葉にするなら、
「信頼」「安心感」「大切」「必要」などなど。
こういう気持ちをお相手に対して感じられているなら、そのお相手はしっかりと結婚相手です。
こういう安定した穏やかな愛情は、セロトニンやオキシトシンといった「愛情ホルモン」が司っていて、
恋愛感情ほど強烈なものではないですが、長く安定して続きます。
そして、パートナーとして、家族として、互いに大切に支え合う関係性の土台となってくれます。
まとめ:恋愛ベースから愛情ベースの関係へ
冒頭のテーマに戻りますが、
幸せな結婚をしたいなら、必ずしも二人の関係が恋愛感情から始まっている必要はありません。
刺激やドキドキ、不安や期待でいっぱいの恋愛は楽しいものですが、長く続く結婚生活とは、ちょっと相容れないものでもあります。
結婚したいと思い、婚活を頑張っている、または婚活をしようか考えている皆さんは、ぜひ長期的なスパンで、長く愛情をもてるかどうかを考えるようにしてください。
2人の間に信頼や共感、安心があるならGOサインです。
最後に、「それでも私は好きになった相手と結婚したい。結婚相談所で出会えますか?」という方へ。
成婚カップルたちの笑顔が物語ってるので、ぜひジュブレの事務所に遊びに来て、写真を見てみてください(^.^)